業態別・45+の許容度 — SIer/Web/組み込み/AIでこれだけ違う
「PMの求人なら、どこでも応募していいですよね?」
結論から言うと、良くないです。同じ「PM」と書いてある求人でも、業態が違えば評価軸が根本的に違う。45歳の書類が歓迎される業態と、開封すらされにくい業態があります。今回は4つの業態に分解して、その違いを見ていきます。
1. SIer系 — 45+に最も広く開いている
発注者側(情シス・ユーザー系SI)と受託側(元請け〜2次請け)を含むこの業態は、年齢許容◎が最も多いゾーンです。評価軸は規模の実績と統制の経験。何名・何ヶ月・予算いくらが語れれば、50代でも書類は通ります。1.5次請けは求人数も多く、45+の現実的な主戦場です。注意点はウォーターフォール文化が中心であること。ここからスタートアップに移る場合は文化ギャップが大きい、という点は正直に申し上げておきます。
2. Web系 — 制作起点なら○、プロダクト企業は△
Web系は一枚岩ではありません。制作・受託起点(総合Webインテグレーター等)は年齢許容◎で、SIer経験者が転換しやすい入り口です。一方、自社プロダクト起点(アプリ・ホリゾンタルSaaS)は△。エンジニア文化が強く、技術理解がないと書類で落ちます。同じ「Web系PM」の求人票でも、この2つは別の職種だと思ってください。中間の狙い目がバーティカルSaaS(○)で、業界知識が武器になるぶん45+に相性が良い職域です。
3. 組み込み・ハードウェア系 — 年齢がハンデにならない
老舗製造メーカー、組み込み・制御系はほぼ全域が◎。品質・安全の世界では経験年数そのものが信用であり、45歳は「ちょうど良い」年齢ですらあります。年収レンジの天井は900万円前後とIT系よりやや控えめですが、長く働ける安定性は随一です。機械・電気のバックグラウンドを持つ方は、まずここを見るべきだと考えています。
4. AI系 — 3層構造で読む。45+の扉は「使う側」にある
AI系は3層に分かれます。①AIを作る側(基盤AI企業・研究特化)は求人がほぼ無く、45+には実質閉じています。②AIを使って作る側(AIソリューション・生成AIプロダクト・AI付きSaaS)は○が中心で、SaaSやPMの経験があれば転換可能。③AIを使って支援する側(新興ITコンサル◎・AIインテグレーター◎)が、45+に一番開いている扉です。評価されるのは研究歴ではなく「AIで業務をどう変えたか」の実例。社内の小さな自動化でも、定量で語れれば実績になります。
(結論) 業態は「選ぶ」もの
つまり、45+にとって業態は成り行きで決まるものではなく、選ぶものです。統制の実績があるならSIer系、業界知識があるなら組み込みかバーティカルSaaS、生成AIを使い込んでいるならAI系の③。ご自身がどこに寄っているかは45+市場価値診断でタイプ判定できます。職種で選ばず、構造で選ぶ。ここが45+の分かれ道だと、僕は考えています。
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