45歳からのPM転職の全体像 — 何から考え、どの順番で動くか
「45歳を過ぎてから、書類が全く通らなくなったんです」
この類のご相談は、正直、割と多いです。そして相談に来られる方の多くが「年齢の壁」という一枚岩の壁を想像しています。ですが、まず結論から言うと、年齢の壁は一枚岩ではありません。職域ごとに高さの違う、40枚以上の壁です。
僕はPM特化の人材紹介をやっている中で、PMのポジションを5ブロック40パターン以上に分類して見ています。その分類に「年齢許容度」という軸を重ねると、◎(50代でも可)から×(実質35歳以下)まで、はっきり濃淡が出ます。つまり、45歳のあなたが戦うべき場所は「どこでも」ではなく、確実に絞れる、ということです。
0. 「年齢の壁」の正体を定義する
そもそも年齢の壁とは何か。山根の定義は「経験の値段と、企業が払える値段のギャップ」です。45歳のPMは若手より高い。高いのに、若手と同じ土俵(ポテンシャル枠)で比べられれば、当然負けます。逆に言えば、「経験そのものが商品になる職域」では、年齢はむしろ加点になります。情報システム部門のPMや組み込み・制御系のように「長年の経験が評価される」市場が、実際に存在するのです。
1. 第一段階:職域を選ぶ(地図を持つ)
最初にやるべきは、求人サイトを開くことではありません。地図を持つことです。年齢許容度◎(50代可)の職域だけを目安値で挙げると、たとえばこうなります。
- 情報システム部門PM(発注者側・年収目安500〜1,000万円)— 最も多いパターン
- 1.5次請けSIerのPM(500〜1,000万円)— 求人絶対数が多い
- 新興・中規模ITコンサルのAI案件(500〜1,500万円)— ポテンシャル採用が活発
- 組み込み・制御系メーカーPM(550〜900万円)— 経験年数が資産になる
詳細は45+のためのPM職域マップにまとめましたが、何を申し上げたいかと言うと、「45歳でも通る場所」は感覚論ではなく、リストにできるということです。
2. 第二段階:経歴を再編集する(換金の準備)
職域を絞ったら、次は経歴の語り直しです。企業が「PM経験あり」を見るとき、必ず確認するのは次の3点だと考えています。①何名のチームを、②何ヶ月・いくらの予算で、③どこから(要件定義から?途中から?)関与したか。ここを数字で語れないと、20年の経験も「自称PM」に見えてしまう。もったいない話です。具体的な方法はマネジメント経験の換金法と縦・横・斜めで扱います。
3. 第三段階:応募戦略(順番を間違えない)
最後にようやく応募です。ここでのポイントは一つだけ。年齢許容度の高い職域から先に当てること。憧れ枠(たとえばメガベンチャーのプロダクトPM)から先に応募して連敗すると、気力も書類の鮮度も削られます。◎の職域で内定の土台を作り、そのうえで挑戦枠に向かう。この順番を守るだけで、体感はかなり変わるはずです。
(結論) 45歳の転職は「絞る」ゲーム
若い頃の転職が「広げる」ゲームだとすれば、45歳からの転職は「絞る」ゲームです。40パターンの地図から自分の◎を見つけ、経歴を数字で語り直し、順番を守って当てる。あくまで山根の個人的な見解ですが、この3段階を踏んだ方とそうでない方では、結果が大きく違うと感じています。
皆さんいかがでしたでしょうか。まずは自分の現在地を知るところから。下の診断は3分で終わります。では今日もがんばりましょう。
自分の現在地を、3分で確かめる。
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